資格勉強
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賃貸不動産メンテナンス主任者に宅建・賃貸不動産経営管理士持ちの自分がノー勉で合格したという話

杉浦かおる
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こんにちは、杉浦かおると申します。

民間資格である「賃貸不動産メンテナンス主任者」に宅建・賃貸不動産経営管理士に合格者たる自分が一切の勉強をせず(全くのノー勉)に合格しました。

現状、宅建・賃貸不動産経営管理士を持っているのであればわざわざ受ける価値のある試験とは思いません。

管理会社・不動産業・またはメンテナンス業に入社したばかりの新卒社員が入社半年の研修の一環として受けるのであればそれなりに良い試験・難易度・教材ではあるとは思います。

加えて、市販されていないテキスト「賃貸住宅メンテナンスの知識と実務」については初学者・または周辺分野で働く人向けとしてはとても良い資料であると思います。

ただし、この資格を取得していても2024年現在、就職や転職にはほとんど生きない資格なのではないかとは感じました。

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 自分の学歴・保有資格

まず資格合格記を記載するにあたり、合格者たる自分の学歴・保有資格等を記載しなければ後に続く受験者の参考にならないと自分は考えています。

スペック・保有資格等については下記の通りです。

  • スペック
    • 学歴:地方国立大学法学部卒
      (会社法ゼミだが実定法が楽しくなく、国際政治関係ばかり勉強していた)
    • 年齢:アラサー
    • 仕事:数千人クラスの企業における人事部(福利厚生・借上社宅担当)
    • その他契約担当等も経験あり
  • 保有資格
    • 宅地建物取引士
    • 賃貸不動産経営管理士(厳密にはまだ合格ではありませんが、合格点は大きく超えている)
    • FP2級
    • ビジネス実務法務検定2級
    • 日商簿記3級
    • ITパスポート
    • 危険物乙四 その他もろもろ (ちなみに社労士勉強中)
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受けてみた感想

受験方法としてはいわゆるIBT試験に相当するもので自宅でオンライン形式での試験をするもの。

ビジネス実務法務検定のようにWebカメラで監視されている試験でもなく、申し込みしてから90日以内に24時間受験可能なWebテストです。

100問の1問1答形式でした。

何度試験を受けてもOK、もっと言えばカンニングし放題ですので合格したとして客観的に資格として認められるものか疑問です。

受験申込から合格までがオンラインで完結(紙のテキストが欲しい場合は後日テキスト郵送になりますが)するため受験ハードルは低くてその点は良いかと思います。

資格難易度は宅建・賃貸不動産経営管理士の設備関係を抑えていれば確実に合格できる

自分の場合、昼休みに当該試験があることを知り面白そうなので申し込みました。

テキストをもらってから試験を受けようと思いましたが、何度も受験可能でしたので試験難易度を測ろうと試しに問題を解いてみたら、100問を15分で解き、89点で合格でした。

テキストが届く前に合格してしまったため、10,000円を支払って本を購入したようなものになります。なお、合格者証はPDF送付。カード式のものについては別料金でした。

難易度としては賃貸不動産経営管理士の設備を勉強していれば容易に合格できるもの。

宅建士だけだと危ないかもしれません。どちらかというと建築関係者やDIYを趣味としていればその基本知識で受かるものだと思います。

将来的に賃貸不動産メンテナンス主任者が国家資格になる可能性もあるかも

まことしやかに噂されているものとして「将来的に賃貸不動産メンテナンス主任者が国家資格になる」という話があります。

個人的には「10年以内には国家資格となることもありえる」と感じました。

実際、賃貸不動産経営管理士も当初は民間資格で、2021年から国家資格となりました。

民間資格であった際は合格率70%の超簡単な資格でした。実際に当初の過去問を勉強開始時に試しに解いてみたところ10分でほぼ全問正解したぐらいです。

一方現在では宅建合格者が主に受験する資格であるにも関わらず、合格率は30%未満とそのうち宅建よりも難しい試験になるのではないかとも言われています。

同様に賃貸不動産メンテナンス主任者についても国家資格に格上げとなる可能性は否めません。

賃貸不動産メンテナンス主任者が国家資格となった場合、宅建や賃貸不動産経営管理士における「設備」の問題を難化させたような試験になることも考えられます。

ただし、賃貸不動産経営管理士がそのうち宅建士のように重説の独占資格になるかもしれないという噂とは異なり、賃貸不動産メンテナンスという分野において独占資格とする要素は私には思いつきません。

仮に国家資格となったとして宅建等に劣後する資格にとどまるのではと予想します。

さらに、賃貸不動産経営管理士とは異なり資格に有効期間(5年間)があることから仮に合格したとしても国家資格に格上げとなった際、現在保有している資格がスライドできるのかという点でも極めて疑問です。

総評:現状は設備・不動産・管理会社の新人研修以上の使い道はないのではないか

薄く広い知識は得ることはできるものの、賃貸不動産メンテナンス主任者を取得したとしても転職・収入アップ・スキルアップ・使い道もないなというのが正直な感想です。この資格を名刺に書いていたら正直笑ってしまうレベル。人生で受けた中で一番簡単な資格だったと思います。

ドブに捨てたとは思いませんが、テキスト込みの受験料約10,000円があればもっと有意義な使い方ができたのではと軽く後悔しています。

しかしながら人事担当者たる自分としての観点ですが、不動産業・不動産管理業・賃貸設備業者等の管理業の新卒社員の入社半年研修で取らせる等での使い方なら賃貸不動産メンテナンス主任者はありな資格だと思います。

テキスト、動画でのレクチャー等が含まれての10,000円ですから、全くの設備関係初心者の教材としてはコスパ的にもかなり良いものではないでしょうか。特に中小零細企業で研修に割く余力がない場合、会社負担で受けさせれば研修を丸投げできる形になるため便利かも。

自分は借上社宅担当として不動産業に対する顧客企業側ですが、管理業者等におかれては基本的な知識がない従業員も散見されますので…。

加えて、市販されていないテキスト「賃貸住宅メンテナンスの知識と実務」については初学者・または周辺分野で働く人向けとしてはとても良い資料であると思います。

賃貸不動産メンテナンス主任者という資格をあえてフォローするとすれば、将来的に難化すると思われる資格ですので早いうちに取得しておいて履歴書の賑やかしにするにはいいかもとは思います…。

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筆者について
杉浦かおる
杉浦かおる
サラリーマン、兼業ブロガー
祖父から譲り受けた築50年の一軒家をちょこちょこ改造しています。
趣味はバイクとカメラと文章を書くこと
複数のブログを運営しています
7年務めた消防団を退団しました
読んだ人が少し役に立てるような記事を心がけてブログを書いています。
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