ブログ論
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私がブログを執筆するにあたって役に立った3冊の本について

杉浦かおる
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こんにちは、こっちのブログも頑張っていこうと急に思い立ったヤングマンです。

実はわたしはmunenmusou.comというバイクに関する趣味ブログを4年ほど継続して運営しています。

はじめはガバガバ記事ばかりでしたが、継続は力なりとはよく行ったもので、4年間で200記事ほど公開させていただき、月に35,000PVぐらい閲覧をいただいております。

自分は中学時代に小説を書いていた(ひどいものでしたが)ぐらい書くことは好きなのです。

ただ、ブログは小説や論文とは異なるルールや、技法が存在することは確かであり、書いていてしっくりこない思いをしていました。(今もしています)

そこで、私がブログを書くうえで、参考にした本を3冊紹介していきたいと思います。

はじめに断っておきますが、私はいわゆる「アフィリエイター」と考え方は異なります

「ブログで一攫千金」「不労所得」というものに対してあまり興味はありません(そりゃ金はくれるなら欲しいですが)。

あくまでも趣味ブログとして自分の好きなことを好きなペースで書いていきたいと考えています。

また、気に入った商品の紹介や、整備方法の共有(これは「無念無想」で主に書いています)によって読んだ人にとって役に立ってもらえるような記事を書くことが重要だと認識しています。

だから、自分が使ってもいない、ただ利率が高いだけの商材を、技術を駆使して売っぱらうような方にとってはこの記事は何も役に立たないと思います。

前置きが長くなりましたが、以下に本について簡単に書いていきたいと思います。

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神田昌典「最強のコピーライティングバイブル」

「さっきアンチアフィリエイター的なことを書いていたのに舌の根も乾かぬうちに何を紹介しているんだ!」と思われる人もいるかもしれません。

これはコピーライティングをやっている人や営業、またコンサルタントの方なら1年目ぐらいに読んだことがある本ではないかと思います。

これはコピーライティングについて実例を交えながらわかりやすく、そしてエッセンシャルな部分のみを抽出した名著です。

私がブログを書き始めたときに困ったものの一つに「どんなタイトルをつけるか」というものがありました。

グーグルの検索一覧を見たとき、思わずクリックしたくなるキャッチーなタイトルを付けたいが、どうもしっくりこない。

この状況に私は悩まされてきたのです。

この「最強のコピーライティングバイブル」を読むことで、コピーライティングの「型」を知ることができ、その「型」を基にしたタイトルや見出しを書くことができるようになります

2017年と少々発刊されたのが古いですが、内容は古くなっていません。

古本も売っていると思いますし、内容も端的かつ実践的ですぐに読了できるので、コピーライティングについて知識のない方であれば買って損はない本であると思います。

古賀史健「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」

2冊目は私が最近読み始めた本です。

趣味ブロガーとして少なくとも初心者は脱したと自負する私ですが、この本を読んで頭を殴られたような衝撃を受けました。

この本は、取材者、ライターそしてあらゆる物書きに対して書かれた本です。

タイトルの通り、「取材」「執筆」「推敲」の3セクションに分けてそれぞれの心構えや取り組み方について書いています。

この本は前の「最強のコピーライティングバイブル」のようなビジネス書形式を採っているのではなく、ほとんど文章で構成されており、単行本で500ページ近くに及ぶ長大な本です。

さて、先ほど「頭を殴られたような衝撃を受けた」と感想を書きました。

なぜ私がそう感じたのかと言いますと、世界的なライターである作者でさえ、私と同じ悩みを持ちながらそれでもその悩みや苦痛をねじ伏せながら本を書き続けているところにあります。

ご存知の方も多いかと思われますが、この本の作者の古賀史健氏はベストセラー「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を書かれた方です。

そのような超一流のライターであっても、記事を書く上で疲れてきて最後は適当になったり、納得いかない内容の記事があるという点が、三下ブロガーであると同じであったわけです。

しかしながら、作者はそれを訓練、忍耐、技術によって乗り越えてきているわけです。

あとがきにもあるように作者は「ライターのための教科書」としてこの本を作りました。

まさに、なにかを書くうえで私は何度も立ち返り、この本を読むことになるのではないかと思います。

この本の中で個人的に心に残ったものは、「取材」の部における「理解と感情の4ステップ」という箇所です。

自分は商品の紹介が主な記事になっており、人間を取材することはありません。

しかしながら、対象(この場合はバイクのパーツなどになるでしょう)への驚きや理解のステップを踏んで「伝えたいこと」が生まれるのです。

これを理解して読者に対して伝えることが、「取材」として記事を書くことにつながるわけです。

お値段は3,000円と値が張りますが、1万円出してでも買う価値のある本であると言えます。

私もようやく1回目が読み終わり、マーカーを片手に2周目を読んで行こうと思っています。

礒崎 陽輔「分かりやすい公用文の書き方」

せっかくなので、最後に変わり種をひとつ。

この本は、現職公務員に向けて刊行された公用文の書き方についての本です。

一見ブログを執筆するにあたってこの本はなんの役にも立たなそうに思えるかもしれません。

この本は文章における送り仮名や使用できる漢字についての公用文上のルールが列記されています。

例えば「御」という言葉です。これを「お礼を伝えた。」と書く場合は「お礼」と書きますが、「皆様に対して御礼申し上げます。」と書く場合は「御礼」と書くなど、日常生活ではあまり気にしない文章における些末な運用方法について書かれているのです。

もっとも、ブログや小説といった文章においては、ルールなど無用であるという考え方もあり、それは私ももっともであると同意します。

送り仮名や文法がめちゃくちゃであったとしても、それが人の心を打ち、内容の理解を妨げるものでなければ全く問題ないともいます。

しかしながら、文章表現の天才でもない凡夫たる私は基本を忠実に行っていかねばならないのです。

武道、芸道の言葉の中に「守破離」というものがあります。

これは、それぞれの道を極めるにあたってのプロセスを端的に表した語です。

型を忠実に守り基本を固めていく「守」、応用や試行錯誤を繰り返す「破」、決められた型から外れ新たな形へと昇華していく段階である「離」この3段階が「守破離」のそれぞれの意味です。

これを文章に当てはめると、一握りの表現の天才ならばすでに自らの型を持つ「離」に到達しているのかもしれませんが、私は型を忠実に行っていく段階である「守」を未だ脱していないのは間違いありません。

このため、公用文という流派の型を一生懸命取り組んでいく必要があります。

なお、私はたまたま公用文という文章ルールにおける流派を学んでおりますが、この型に正解はありません。

小説の流派や詩、論文や法規文などなどたくさんの流派があり、それぞれ特色があるのではないかと思います 。

ただ、私が書くブログは内容的に文章の流麗さを求められるものではなく、対象物への理解と洞察をまとめ、完結かつ明瞭に記述するものであるため、公用文の表現方法を学んでいるというものになります。

総評:何かを書くにはとにかく読むしかない

とにかく、ブログ記事であっても小説であってもなにかを書く以上、多くの文章や物事に触れることが重要なのは今更言うことでもないでしょう。

鋭敏な感覚とアンテナを常に磨くこと、何について書くか、読者に何を伝えたいのかについて考えながら、私はこれからもブログを書いていきたいと思います。

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筆者について
杉浦かおる
杉浦かおる
サラリーマン、兼業ブロガー
祖父から譲り受けた築50年の一軒家をちょこちょこ改造しています。
趣味はバイクとカメラと文章を書くこと
複数のブログを運営しています
7年務めた消防団を退団しました
読んだ人が少し役に立てるような記事を心がけてブログを書いています。
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