消防団
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新型コロナウイルス禍における消防団の活動と今後の消防団のあり方について

杉浦かおる
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新型コロナウイルスによる災禍から立ち直ろうとしている2023年。

新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年から2022年においては、消防団もその活動が大きく抑制されました。

しかしながら、世界にとって悪い影響を与えてきた新型コロナウイルスも、こと消防団に限ってはいい影響をもたらしたのかもしれません。

それは消防団のホワイト化。

自分が所属している組織だけでなく、知人が所属している別の団においても同様です。

操法大会が中止されたにも関わらず、大きく問題が起こっていないこと、不要な式典が削除・簡略化されたことなどがあげられます。

これは、消防団にとって長期的に良い影響をもたらすことでしょう。

今回は新型コロナウイルス下の消防団の活動と、アフターコロナで消防団がどう変わるのかについての展望を書いていければと思います。

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新型コロナウイルス禍における消防団活動はどうだったか。

2023年4月現在、完全にコロナ前の状況にまでは戻っていません。

ただ、一番ひどかった2020年から2022年までの消防団活動がどうだったかについて、自分の団の活動について文書として残しておきます。

操法大会の中止

一番大きかったのは操法大会の中止です。

自分の所属している団は全国的に見ても比較的操法大会に力を入れている部類。

分団が持ち回りで県大会に出場します。

県大会に出場する分団は4月から8月まで週3回、19時から22時まで練習。

その他の分団は6月ごろから同じスケジュールで訓練を行います。

操法大会に出場する消防団としては比較的少ない訓練時間・回数だと思いますが、それでも全国的に見れば「頑張っている」部類なのではないでしょうか。

新型コロナウイルスが猛威を振るっている最中でも操法の訓練は行われました。

もっとも緊急事態宣言が発令されるなかにおいては操法は中止。

そして、県大会自体も中止となることで、操法の訓練はいったい何のためにやるのか…という空気になっていたことを覚えています。

もっとも、操法の訓練は実際の火災現場における安全かつ迅速な消火のために行われる訓練であり、大会のための訓練ではありません。

自分は常々そう思いながら訓練をしていましたが、それでも操法大会がないのに操法訓練を行うむなしさは感じていました。

一度比較的やんちゃなグループが「操法大会中止になるのにやってられるか!」などと怒り出し、騒ぎになるなど消防団員間でもストレスは大いに溜まっていた記憶があります。

式典の大幅削減

コロナ禍において消防団の式典は大幅に削減されました。

いつもは半日潰れる式典が30分で収まり、出初式はそれ自体が中止となりました。

夜間警備の中止

年末に詰所(屯所)で行われる夜間警備(夜警・特別警戒)が中止となりました。

実質飲み会となる夜間警備はクラスター発生の温床ですから当然ですね。

風水害警備における詰所内クラスターの発生

台風発生時、詰所にて出水などに備えて待機を行います。

20畳ほどの空間に20人程度の人員がすし詰めになることから、新型コロナウイルスのクラスターとおもわれる事案が発生しました。

換気扇を回したり、台風ながら窓を少し開けるなどの対策をしていたとのことですが、それでもクラスターが発生したので感染力は恐るべきものがあります。

実質労災な気もしますが…

新型コロナウイルス騒ぎによって「やらなくてもいいことが明らかになった」

操法大会の中止や式典の大幅削減を数年間実施しました。

それでも特に問題は発生していません。

コロナ騒ぎによって消防団のいらない行事・慣習が白日の下にさらされたとも言えます。

操法の訓練自体は必要だと思いますが、無駄に人が集まる、時間を使う行事は存在しなくともよいのではないでしょうか。

(待機線などの無駄な動きを除く)

やらなくてもよかったことが明らかになったわけで、今後これらの行事をコロナ前に戻すのか、改革していくのかによって各市区町村の消防団のありかた、ブラック度が明らかになっていきそうです。

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筆者について
杉浦かおる
杉浦かおる
サラリーマン、兼業ブロガー
祖父から譲り受けた築50年の一軒家をちょこちょこ改造しています。
趣味はバイクとカメラと文章を書くこと
複数のブログを運営しています
7年務めた消防団を退団しました
読んだ人が少し役に立てるような記事を心がけてブログを書いています。
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