格闘技・護身術
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キックボクシングで顔面を殴られたら7+5が暗算できなくなった話

杉浦かおる
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コロナ前、キックボクシングを習っていた。

伝統派空手を長くやっていたので今回はしっかりとした打撃ありの所をやろうと思い、キックボクシングジムの門を叩いた。

そこのジムはよく言えば実践的、悪く言えば適当なところがあり、ジム入会2回目でいきなりスパーリングをやらされることになった。

ライトスパー(思いっきり撃ち抜かない)3分セットを延々やらされる訳である。

剣道をしている人ならわかるが、地稽古のようなものだ。

思いっきり当てないとしてもライトスパーといえども相手が悪かった。

身長185センチ、体重120キロの巨漢相手に体重が半分以下の人間が挑むわけである。

彼のジャブは軽量級のストレートより重い。

ライトスパーでも貰っただけで弾き飛ばされるのだ。

ダウンではなく、文字通り弾き飛ばされる。

キックボクシングの練習時には16オンスのグローブとヘッドギア、そしてレガースを装着して打ち合う。

しかしながら防具は頭部への打撃を削減するものでは無い。

直接的な痛みは減るが、ショックは何も変わらない。(グローブの重さの分だけ衝撃は増えるという研究もある)

そんな巨漢に頭を10回ほど殴られた。彼にとってはジャブだが。

問題はその次の日だ。

仕事で来年の予算を作るために数字とにらめっこしていた時のこと。

7+5を暗算しようとした。

どうやっても数字が出てこない。

呆然としてしまいそのまま5分ほど硬直してしまった。

本当に殴られてから数日間は頭の回転が悪くなり、ビールを3杯ぐらい飲んだ時ぐらいの思考力まで落ちてしまう。

この状態から脱するのに数日を要した。

そこで思った。

「この7+5が解けない状態が永続的に続くのがパンチドランカー状態なのだ」と。

「ドランカー」とはよく言ったもので酒に酔ったようなずっとフワフワした状態、思考にまとまりのない状態が続くのである。

この経験から、顔面を殴られたり、なんらかの手段によって頭に衝撃を与えるスポーツは個人的には全く人におすすめしない。

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筆者について
杉浦かおる
杉浦かおる
サラリーマン、兼業ブロガー
祖父から譲り受けた築50年の一軒家をちょこちょこ改造しています。
趣味はバイクとカメラと文章を書くこと
複数のブログを運営しています
7年務めた消防団を退団しました
読んだ人が少し役に立てるような記事を心がけてブログを書いています。
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