パナソニックのミニベロ型電動アシスト自転車、ベロスターミニのレビュー
こんにちは、杉浦かおる(@munenmusou_blog)と申します。
都心に引っ越してから、東京都内の意外な高低差の移動が大変だったため、電動アシスト自転車を購入することにしました。
今回購入したのはパナソニックのベロスターミニ。
車輪が比較的小型ないわゆる「ミニベロ」と呼ばれる自転車の電動アシスト版です。
都心においては車輪が小さく、小回りが効くミニベロの方が何かと便利なのは今まで乗っていた「michikusa」でも実感していたため、ベロスターミニを選択しました。
電動アシスト自転車を買うのは初体験。
結論から言うと「買ってよかった!」というもの。
東京都内の起伏の激しい地形できつい坂もスイスイ。ミニベロとして小回りが効き、小径タイヤのネガティブ点である「漕ぎ続けないとすぐ減速してしまう」という点も電動アシスト機能がそれを補っているのでまったく問題ありません。
バッテリー容量が小さいのが玉に瑕ですが、週末だけの移動やそこまで長距離通勤・通学をしないのであればベロスターミニのバッテリー容量で十分でしょう。
都内でのシティーコミューターとしてはベロスターミニが最も向いている乗り物の一つであると言っても過言ではないかと思います。
ベロスターミニに乗ってみてよかったところ
まずは、ベロスターミニに乗ってみてよかったところについて書いていきます。
おしゃれなデザイン
まず、電動アシスト自転車離れした洒脱なデザインが特徴的です。
一般のミニベロのように見えるデザインであり、フレームのデザインからもスポーティな印象を受けます。
男性が乗っていても全くおかしくない見た目です。
ちなみにフレームのカラーは自分が買ったマットオリーブに加えてホワイトとフラットアクアブルーがラインナップされています。
このカラー選択からもわかるように、どちらかというと男性を狙った商品コンセプトなのかもしれません。
加速性能・登坂性能がよく「立ち漕ぎ」の必要はなし
電動アシスト自転車を購入したのは初めてですが、今のところどんな坂でも立ちこぎをしたことはありません。
走り出しは後ろから押されるかのようにグイっと加速していきますし、どんな急な坂でも平地と同じようにしっかり進んでいきます。
もっと早くベロスターミニを購入しておけばよかったと思っています。
ちなみに、上の写真のようにフロントスプロケット部分はチェーンガードで覆われているのでズボンの裾が油で汚れたりする心配はかなり低いと思います。
ディスプレイの使い勝手の良さ
電動アシスト自転車として、ハンドル左部に「エコナビ液晶スイッチ4S+」という機能を持ったマルチファンクションディスプレイが装着されています。
これは走行速度を表示したり、バッテリー残量の表示等が切り替えられるようになっているものです。
ちょっとしたサイクルコンピューター代わりにもなりますので、なかなか見ていて面白いものです。
もちろん、暗くなるとボタン含めバックライトが光ります。
ちなみに、平地で軽く漕いだだけで26キロぐらいは出てました。
「ミニベロ」としての街乗りの楽さ
ミニベロは都心部で真価を発揮します。
小さいタイヤですので、人混みでも小回りが効くうえ、都心部にある駐輪場でもグイグイ自転車を押し込んでいくことができるのがいいところ。
都心部ですと「自転車でかっ飛ばす」というよりも「徒歩よりも安楽かつ高速に移動できる」のが自転車利用の真価になるかと思います。
その機能に特化しているベロスターミニはミニベロとして街乗りの使い勝手が良好です。
また、重さが20キロほどと一般的なママチャリより少し重い程度の重量しかないため、狭い駐輪場での出し入れや段差での押し引きなどもそこまで苦労しないのではないかと思います。
ちなみにライトも明るいので街中では困ることはありません。
ベロスターミニのいまいちな点
七段変速の必要性を感じない
自分は決して脚力のある方ではないのですが、一般男性という観点から見てもベロスターミニに七段変速の必要性は感じません。要するにギア比が合っていないのです。
もちろん変速機能はあったほうがいいとは思うものの、平地では漕ぎ出しから一番重い変速を使用(店員からはスプロケットが痛むため非推奨とのこと)し、坂でも高いギアに変えることもほとんどありません。
バッテリーが充電切れになったら高いギアを使うかもしれませんが、電動アシスト自転車としては、ベロスターミニのギア比はあまり適切でないと言わざるを得ません。
自分の使い方ではほぼ7速固定、本当に急な上りがずっと続くのであれば4速に入れるかも…程度です。
ミニベロはタイヤが小さい分加速性能は優れているのですが、もう少しギア比を考えてもいいのかなと感じています。
もう少しギア比を最高速方向に振ってもいい気はしますが、そうするとスピードが出すぎてしまうので大衆が使う工業製品としての考え方なのかもしれませんが…
ブレーキが一般の自転車レベルで物足りない
先述した通り、電動アシスト自転車としてベロスターミニはいい加速をしてくれます。
平地であれば、交通の流れをリードできますし、長い坂ではクロスバイク程度なら後ろから簡単に追い越してしまう程度の性能を持っています。
その加速性能、高速性能に比べて自転車が一般のママチャリ程度なのが不満です。
要するにブレーキが大して効かないのです。
一般的なキャリパーブレーキになっており、効き具合もママチャリ程度です。
このため、急ブレーキを掛けたときも止まりません。
いわゆるEバイクとは価格帯も目指しているものも違うかと思いますが、比較的簡単にスピードが出せる自転車の割にはブレーキ性能に不満を覚えます。
高速巡航性能はミニベロとしての限界を感じる
これはベロスターミニだけの問題ではありませんが、ミニベロという特性上、最高速を維持するのが困難です。
ひたすら漕ぎ続ける必要があります。
高速巡航性能は電動アシスト機能がついていたとしてもあくまでもミニベロの範疇を超えることはありません。
もっとも、それを目指すならばフルサイズの自転車、この場合は「ベロスター」を購入すべきなので難癖に近いものがありますが…
心もとないバッテリー容量
ベロスターミニは、Panasonicの電動アシスト自転車の中で最廉価版に位置づけられる商品です。
このため搭載されているバッテリーは最も小さいもの。
連続走行距離はパワーモードで31キロ、オートマチックで40キロ、ロングモードで60キロと、田舎の高校生が長距離通学するなら不満を感じます。
ロングモードはかなりパワーがセーブされるため、自分はいつもパワーモードを使用していますが、そうするとみるみるうちに充電残量が減っていくところがあります。
あくまでも近距離の通勤・通学・買い物用としての使い方がおすすめです。
なお、上位バッテリーとは互換性があるため、デザインが気に入っているのであればバッテリーを大型のものに換装することはできるそうです。
ミニベロとしての乗り心地の硬さ
ミニベロの宿命として、タイヤが小さいせいで乗り心地が硬いという欠点があります。
街中でも段差を乗り越えるときなど腕に大きな衝撃が伝わります。
自分はMTBや一般的なミニベロ、ママチャリなどを乗り継いできましたが、ベロスターミニが一番振動などをまともに食らいやすい自転車であると感じています。
まぁ慣れの問題ではあると思いますが…
総評:ベロスターミニ、都内のシティーコミューター最強説
ミニベロ型の電動アシスト自転車は、ミニベロのコンパクトさ、小回りと電動アシスト機能による加速性能、速度維持性能が合わさり最強に思えます。
都内、都心部でのシティーコミューターとしては最強に感じます。
値段も12万円程度と決して手が出ない値段ではないかと思います。
もちろん電動アシスト自転車の中では廉価なモデルであるため特にバッテリー容量が犠牲となっている部分はありますが、シンプルかつミニマルなデザインで高い走行性能を持っていることを考えると、近距離の移動が中心の方にとってはとてもいい選択肢なのではないかと思います。
おまけ:鍵のキーホルダーはダイソーのやつがいい
ちなみに鍵はサークルロックになっています。
ダイソーのキーホルダーを鍵に付けておくといいかもしれません。
以上、いい買い物をしたと思っている杉浦かおるでした。