単純作業の女性事務職を派遣社員にする理由
転職で何社かを経験している。
大きい企業ほど単純作業をする女性事務職は派遣社員だ。
自分はバックオフィスが長い正社員の男だがこれには確たる理由があると思う。
以下に理由を述べる。
数年で交代できるようにしておくことで業務のブラックボックス化を防ぐため
長期間働くことで業務に慣れが生じるのはどんな仕事でも当たり前だろう。
特に事務作業ではそれが顕著である。
彼女らの仕事は精々数ヶ月もやればルーチンはこなせる。
年間スケジュールも正社員が進行管理するならば1回やれば十分である。
つまりマニュアルがあれば誰でも出来る仕事だ。
正社員の仕事も突き詰めればそこにたどり着ける、つかなければならないのは前提として。
数年ごとの入れ替えによって業務のブラックボックス化を防ぐという点でも血の入れ替えは必要だろう。
正社員よりも業務に詳しいパートを生み出させないため
以前勤めていた会社は正社員の入れ替わりがあまりにも激しく、1年を通じて行われる業務すら複数人の社員がツギハギで担当するようなところであった。
そこに長く勤めているのはパート。
15年以上も働いているような人だ。
その人は完全なお局様と化していた。
- 若い女性新入社員をいびって潰す(他部署の新人でさえ)
- 業務改善に反対して管理職に逆らう
- 悪口言いたい放題
- 業務の効率化には繋がらない謎ルールを押し付ける
仕事こそ勤勉に取り組むのだが紙ベースの勤怠表を手で積算していく(労務担当)というバブル期の超非効率労働を無批判に踏襲したものであった。
このため管理職が勤怠システムを導入しようとした所大反対。(機械的に労務管理を行うことは労基も推奨している)
1人担当なのに引き継ぎ無しで辞めるぞなどと泣いて騒ぐ。
このため管理職も辟易しシステム導入が進まない有様であった。
このパートのやり口としては正社員を潰して自分の業務を引き継がせず、秘伝化することで自己の価値を高めようとするものだ。
どうやら彼女はこれを無意識にやっているようであった。
杜氏や職人の仕事内容でさえ標準化される昨今不要なブラックボックス化はなんの意味もなさず業務を滞らせる害悪に過ぎない。
それを時給1000円ちょっとのパートが取り組む単純な事務作業を秘伝ソース化し、さらには正社員を潰す凄まじいお局と化す。
単純作業で増長する人間を防ぐため、数年で放逐するやり方は会社として合理的なのだろう。
RPAがいよいよ彼女らの仕事を奪わない心配
現在、自分の事務作業をどんどんRPA化しようとしている。
この作業が彼女らの仕事を奪わないか心配だ。
自分の仕事は新規立案が多いため、RPAで単純作業を自動化した所でそこまで困らない、むしろ残業が減って本来業務に取り組めるため評価が上がる方向に進むだろう。
一方で自動化によって単純作業の余地が無くなることで彼女らの人員が減ることは間違いない。
これが会社にとっては良くても社会にとって果たしていい事なのかについては常にもやもやしながら働いている。
まぁ、俺の給料が上がればいいか。