マンフロットのミニ三脚「PIXI」のボールヘッド故障の修理
この記事はマンフロットのミニ三脚「PIXI」のボールヘッドが動かなくなったため、分解整備し修理した記事になります。
こんにちは、杉浦かおる(@munenmusou_blog)です。
マンフロットのミニ三脚「PIXI」は小型カメラを持っている人ならばほとんどの人が持っているのではないかと思うぐらい有名な三脚だと思います。
自分もRX100M5Aを持って出かけるときや室内で物撮りをする際の補助照明用の三脚として「PIXI」を使っています。
しかしながら、以前旅行に行った際に「PIXI」のボールヘッドが動かなくなってしまいました。
これでは「PIXI」のメリットである仰角の調整ができません。
このため「PIXI」の分解を行ってみることにしました。
トルクスネジさえあれば非常に簡単な作業です。
自己責任で分解整備してみてください。
また三脚の「脚」の部分がユルユルになってしまっている人についても同様に調整できるので参考にしてください
必要な工具は「T9」サイズのトルクスレンチ
必要な工具は1点。
T9のトルクスレンチです。
ただ、私は手元にあったT8のトルクスラチェットレンチで分解してしまいました。
大したトルクで締まっているわけではないのでT8でも十分だと思います。
「PIXI」の分解方法
「PIXI」の分解方法について解説します
脚部根本のネジ3箇所を取り外す
まず三脚の根本、人間で言うところの股の付け根にある3箇所のネジを先述のトルクスレンチで外していきます。
ちなみに、このネジの閉め具合で三脚の開き具合(硬さ)を調整することができます。
本体のネジ4箇所を取り外す
脚部のネジを外すと球体部分(下の写真の部分)が2つに割れます。
この内部は更にボールヘッドを固定する部分に分かれていることから、内部の4つのトルクスネジを外します。
ボールヘッド部分の清掃・潤滑
ボールヘッド部分はボールと受け口の2つの金属パーツで構成されています。
今回分解した結果、「PIXI」のボールヘッドが動かなくなった原因はボールヘッドと受け口がくっついてしまっていたことでした。
おそらく上から押さえつけられたことによってすっぽりとボールが受け口に挟まってしまっていたのでしょう。
受け口を引っ張って手元にあったモリブデンスプレーで受け口を潤滑。
念のためボールヘッドもドライファストルブで潤滑しておきました。
普通のご家庭にはモリブデンスプレーもドライファストルブもないと思いますのでシリコンスプレーで代用可能です。
クレ5-56はプラスチックパーツの破損の元になるため、バイク整備を趣味とする自分的にはこの箇所の潤滑として5-56を掛けるのはオススメできません。
あとはもとに戻せばOKです。
総評:簡単に直せる
20分もかからずに修理できます。
個人的にはボールジョイントが給脂されていないことに驚きました。
構造的に上から大きな力を加えるとボールジョイントがくっついてしまう傾向にあるようです。
手で雲台を押さえつけるなどの行為は故障のもとになりそうですね。